インスペクション前でも欠陥発見可能!内覧会チェックリストを作成しておこう
内覧会は、インスペクション前や物件購入前に、建物の状態を確かめる絶好のチャンスです。
重大な欠陥を見逃したまま物件を購入しないためにも、参加する前に、ご自身の視点作ったチェックリストを用意しておきましょう。
物件内覧会に参加すべき理由
購入した物件の問題点は、引っ越し後、ある程度経った後に見つけても、元からあった傷か自分たちが付けた傷か判断できず、業者への補修依頼が難しくなってしまいます。
このような物件の不具合は、契約前の「インスペクション」で見つけることも可能です。
インスペクションとは「住宅診断」または「住宅検査」とも呼ばれ、インスペクターとして認められた専門の検査官が、建物の欠陥や補修にかかる費用などを隅々まで調べてくれます。
しかし、物件の問題点は、内覧会で、ご自身の目で見つけることも可能です。
また、購入前に建物の不具合を指摘しておかなければ、「納得して購入した」とみなされ補修してもらえない恐れがありますので、内覧会の時点で漏れなく指摘しておきましょう。
内覧会に持っていくと良いもの
内覧会では、約1~2時間かけて建物内を見て回ることができますので、以下の道具を持参して時間を有効に使いましょう。
メジャー
天井の高さや廊下の広さ、家具を置くスペースなどを計るために、長さ5.5~10m程度のメジャーを持っていきましょう。
天井高などを測れるように、金属製でぴんと立てられるものや、ストッパー付きのタイプがおすすめです。
水平器
水平器とは床の水平や壁の垂直を測る器具で、ホームセンターなどでも千円前後で購入できます。
なお、業者が立ち会う内覧会であれば、縦横にレーザーを放つ高精度の水平器で調べてもらえることがあります。
カメラ
建物の傷や不具合を記録するためのカメラは、携帯電話やスマートフォン付属のもので十分です。
後述のチェックポイントの箇所を意識して、内覧時にしっかり撮影しておきましょう。
手袋
内覧会では、点検口の内部や配管まわりなどに直接触れることもできますが、ホコリや錆びなどに触れて手が汚れてしまうことがあります。
物件によっては手が洗えないことがありますので、軍手やゴム手袋などを持参しておくと良いでしょう。
タオル
水回り機器の動作確認時に、水が周囲に飛散したり手が濡れたりすることがありますので、タオルは必ず持参しましょう。
懐中電灯
懐中電灯を持参しておくと、点検口内部の異常やクローゼット内部の傷、凹みなどをライトで照らして確認できます。
筆記用具
内覧会当日は、担当者の説明やメジャーによる計測の結果などを、必ずメモしておきましょう。
蛍光マーカーや赤ペンなども用意しておくと、間取り図の中に、傷やシミなどがあった箇所の目印を書き込むことができます。
スリッパ
内覧会によっては人数分のスリッパが用意されていないことがありますので、携帯スリッパなどを持参しておきましょう。
物件の間取り図
間取り図は内覧会で配られることもありますが、ご自身でコピーを作成し、内覧会前にあらかじめチェックすべき箇所をマークしておくと、スムーズに内覧できます。
内覧チェックシート
各部屋の、部位ごとのチェックポイントがリスト化されたシートです。
内覧会場によっては配布されないこともありますので、事前に入手した間取り図を見ながら、チェックすべきポイントをご自身でリスト化しておくと良いでしょう。
内覧会でチェックすべきポイント
内覧会当日は、洋室、リビング、洗面所などの部屋ごとに、以下の部分をチェックしておきましょう。
水回り機器
キッチン、お風呂、洗面台、トイレなどの水回り機器は、各機器の見た目や使い勝手だけでなく、機器を繋ぐ配管まわりが劣化していないか確認することがポイントです。
内覧会で機器の動作確認まで行えると望ましいですが、入居前の動作確認を禁止している所もあります。
もし内覧会で動作確認を行えなかった場合は、インスペクションの際に、配管の不具合や機器の不良などをしっかり調べてもらいましょう。
<チェックリスト>
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排水管周りに水漏れの跡がないか
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排水管周りの壁や床が腐食していないか
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錆びが生じていないか
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キッチンの換気扇動作時に異音が発生しないか
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(入居後にリフォームを行う場合)機器の位置を移動できるか
建具
ドアや窓などの建具も、実際に開閉して立てつけなどを確認しておきましょう。
<チェックリスト>
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鍵はしっかり施錠できるか
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開閉時にがたつきがないか
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雨戸が一人でも開閉できる重さか
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各窓に網戸が取り付けられているか
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ドアの開閉時に障害物(床や壁、給湯器、室外機など)が当たらないか
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大型家具が搬入できる大きさか
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開閉方向は間取り図の通りか
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ベランダの床は防水層が保たれているか
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ベランダの手すりにがたつきや錆びはないか
床、壁、天井
床や壁、天井を見る時は、水平器を使って水平度や垂直度などを確かめるだけでなく、実際に触れて違和感がないか確かめておきましょう。
なお、床や壁の内部は、内覧会では点検口周辺しか見ることができませんが、物件購入前にインスペクションを実施すると、構造内部に検査官が潜入し、内部で起きているシロアリ被害や雨漏りの有無も調べてもらえます。
<チェックリスト>
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床を踏んだ時に異音や凹みがないか
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クロスにたわみやヨレがないか
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周りに比べて一か所だけ異様にシミや色あせが起きていないか(雨漏りの恐れ)
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コンセントの位置、量は適切か
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防音性に配慮されているか
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(入居後にリフォームを行う場合)間仕切り壁が撤去できるか
おわりに
内覧会で、限られた時間内に効率よく見て回るためには、チェックリストの作成や間取り図のチェックなどの前準備が大切です。
内覧会でチェックしきれないような、構造内部の欠陥や、専門的知識がなければわからないような欠陥なども、物件購入前にインスペクションで見つけておくと、購入後により安心して生活できるでしょう。
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